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捺印・押印の仕方

捺印・押印の仕方

多くの人は、印鑑を何気なく捺しているかもしれませんが、捺印ほど重大な行為はありません。捺印1つを誤ったがために、長年築き上げた人生を棒に振ったり、 人の自由を束縛したり、または捺印1つが思わぬボロ儲けになったり、 成功発展への踏み台になったりと、人の運命に悲劇や喜びをもたらすことになることがあります。

捺印は、軽率に行うべきではありません。

捺印・押印の違い

捺印と押印、よく似ていますが、基本的にはどちらも“ 印をおすこと ”という行為を指します。類語に「押捺(おうなつ)」という言葉があり、これも同じ意味を持ちます。普段何気なく使ってしまっている言葉ですが、捺印と押印、実際には使い分けが可能です。
捺印とは、署名に対して印をおすこと。押印とは、記名に対して印をおすこと。
と理解していただければよいかと思います。署名は自筆のサイン、記名はそれ以外の方法(印刷、ゴム印、代筆など)で記載することを指し、「署名捺印」「記名押印」と呼び方をします。
日常使う分にはどちらも間違いではないのですが、当店では古来から使われてきた“捺印”の方を主に使っています。

捺印・押印の仕方

捺印の順序は、まず印鑑を親指と人差し指と中指の三指の間に捧げ持ち(捺印に熟練すれば親指と人差し指の間に持ちます)、 印面の上下を見定めてから、印鑑に対して頭を下げ、一瞬目を閉じて祈念をこめて、目を見開いてから統一した静かな心境の下に捺印します。

この場合の祈念は、捺印の種類によって異なりますが、例えば
許可申請書には「希望が叶いますように」
借金証書には「無事に返金できますように」
契約書には「順調円満のうちに成功いたしますように」
など、熱誠(熱情のこもった誠意)を印鑑にこめて捺すべきです。

捺印を終えてから、正式には印面の朱肉を紙で拭い取り、再び印鑑に拝礼し、手許に収めます。 しかし、会社や官庁といった職場で使用する認印のように頻繁に捺印するものは、印面の朱肉をいちいち拭い取る必要はありません。 一日の勤めが終わってから、印面の朱肉を拭い取り、印鑑に丁重に拝礼して収めるべきです。

捺印の時、印影が横になったり、斜めになっているのは、精神に邪念が入っている反映です。 印鑑をいい加減に捺したり、粗末に扱ったりする人は、いい加減に人間であり、仕事もお粗末にする人です。この種の人たちは、まず大成する事は望めないでしょう。

捺印で採否を決定

そのとき、本人が印鑑のしまった場所を忘れて、いくつかのポケットに手を突っ込んだり、机の上に肉池を用意してあるのに、印面に口で息を吹きかけて捺印したり、 捺した印影が横に曲がったりした者は、全員不採用にしました。

もちろん、社長自らそれらの態度を仔細に観察していたのはいうまでもないが、捺印を求められて、すぐに「はい」と答えて印鑑を直ちに取り出し、 印に肉を十分につけて、落ち着いて上下に正しく捺印したものはいずれも採用に決定しました。

これらの社員は、入社後、勤勉で仕事に何らの誤りもなく、社運を盛り立てたそうです。
社長のいうことには、「情実縁故先から無理にと採用を頼まれて、一応面接したが、捺印のとき、印鑑のしまい場所を忘れていたばかりでなく、 印鑑を落としてついた塵を払いもしないで逆さに捺印したのには閉口した。 断ると事業に影響を持つ紹介先なので好ましくはないが、やむなく入社させたが、仕事が乱雑でまったく使い物にはならず、結局、半年くらいで本人自ら退社してくれたので、ほっとした。 」といいました。

捺印イメージ

このお話は、古い文献の引用によるものですが、現在においても通用する部分があるのではないでしょうか。 どんなに優れた学歴・職歴、技能・能力を持っていても、心構えや姿勢ひとつでそれは役に立たないものになってしまう。 逆に心構えや物事に取り組む姿勢がしっかりとしていれば、能力や知識は後からでもついてくる。そういったことが伝わってくるお話です。
捺印ひとつにおいても、その人の性格や姿勢・考え方が分かるものなのですね。

そのとき、本人が印鑑のしまった場所を忘れて、いくつかのポケットに手を突っ込んだり、机の上に肉池を用意してあるのに、印面に口で息を吹きかけて捺印したり、 捺した印影が横に曲がったりした者は、全員不採用にしました。

もちろん、社長自らそれらの態度を仔細に観察していたのはいうまでもないが、捺印を求められて、すぐに「はい」と答えて印鑑を直ちに取り出し、 印に肉を十分につけて、落ち着いて上下に正しく捺印したものはいずれも採用に決定しました。

これらの社員は、入社後、勤勉で仕事に何らの誤りもなく、社運を盛り立てたそうです。
社長のいうことには、「情実縁故先から無理にと採用を頼まれて、一応面接したが、捺印のとき、印鑑のしまい場所を忘れていたばかりでなく、 印鑑を落としてついた塵を払いもしないで逆さに捺印したのには閉口した。 断ると事業に影響を持つ紹介先なので好ましくはないが、やむなく入社させたが、仕事が乱雑でまったく使い物にはならず、結局、半年くらいで本人自ら退社してくれたので、ほっとした。 」といいました。

このお話は、古い文献の引用によるものですが、現在においても通用する部分があるのではないでしょうか。 どんなに優れた学歴・職歴、技能・能力を持っていても、心構えや姿勢ひとつでそれは役に立たないものになってしまう。 逆に心構えや物事に取り組む姿勢がしっかりとしていれば、能力や知識は後からでもついてくる。そういったことが伝わってくるお話です。
捺印ひとつにおいても、その人の性格や姿勢・考え方が分かるものなのですね。

うまく捺印できない場合

捺印がうまくいかない場合の問題点について、いくつかの原因が考えられます。


印面が汚れている、つまっている

印面が汚れている場合、または汚れた印鑑をそのまま繰り返し使っていると、当然印影はぼやけた感じになり、はっきりしません。掃除をすべきなのですが、硬いブラシなどでゴシゴシと印面をこするのはよくありません。印面の掃除は、ほとんどの印材に対して、やわらかい布か紙で拭いましょう。拭っても汚れが取れない場合は、同じくやわらかい布か紙に油をひたし、この上で何度か印を軽く叩くと、固まっていたごみが取り除かれてきれいになります。さらに、そこのやわらかい布か紙で軽く拭ってやればOKです。


印面が平らになっていない

印面が平らになっていないと、印影の一部分が欠けてしまいます。
印面が平らでないケースとして、以下の3つが挙げられます。

(1)印面全体がでこぼこしている場合
(2)印面の端が反っている場合
(3)印面の中央がくぼんでいる場合


ある程度は修正も可能ですが、なかなか元通りに戻すのは難しいことです。修正が難しい場合、押し方を工夫する必要があります。
(1)の場合、きれいに捺印するのが最も困難です。やわらかい紙に捺印マットなどを敷いて押せば、なんとかキレイに押せます。が、力をあまり入れないように。
(2)の場合は最も簡単です。まっすぐに捺印し、そのまま印鑑をずらしたり動かないようにして、反ってへこんでいるほうに向かって傾けて押します。
(3)の場合、(1)同様に捺印マットなどを敷いて押すといいですが、まず普通に捺印したあと、そのまま印鑑を動かさないで、くぼんでいる部分を紙の裏から指先などで押さえて、朱を全体にいきわたらせるようにしてもいいです。


紙が原因の場合

硬い紙、表面がつるつるしている紙、朱の染み込みが悪い紙、うすい紙はなかなか印鑑が押しにくいものです。 硬い紙は弾力性がないので、一部がかすれたり消えてしまったりします。このような場合、捺印マットなどを敷いて、印鑑をしっかり持って少し力をこめて押すといいです。

表面がつるつるしている紙は、朱をつけすぎると失敗します。このような紙には、とにかく朱をつけすぎないことが大切です。朱の染み込みが悪い紙も同様です。

薄い紙の場合、紙を破いてしまう失敗がよく起こります。破かないようにするには、捺印の際にあまり力を入れすぎないことです。どうしてもうまくいかない場合は、朱をつけたあと押す場所に印鑑をそっと置いて、その後に軽く上から押さえるようにするとうまく押せます。

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